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鼻呼吸はなぜ重要?口呼吸によって起きる4つのトラブル
呼吸には、鼻から空気を取り入れる「鼻呼吸」と、口から息を吸い込む「口呼吸」の2種類があります。
口呼吸は口の中を空気が直接通り抜けていくため、習慣化すると口腔内の乾燥を招きやすく、唾液の分泌や虫歯予防にも影響が出てきます。
風邪で鼻が詰まっている時や、激しく息があがっている時は必然的に口呼吸を行いますが、口呼吸が習慣になると口腔内の乾燥から喉の痛みやその他のトラブルを招く可能性があります。
ここでは、鼻呼吸の重要性と口呼吸になってしまう原因を解説し、口呼吸による歯や健康への影響について詳しく紹介します。虫歯などのトラブルを防ぎたい、口内環境を衛生的に保ちたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
鼻呼吸の重要性
鼻呼吸によって外から取り込んだ空気は通常鼻に入って加湿され、そのまま喉から肺へと取り込まれます。
一方口呼吸は、異物を含んだ外気が直接のどへと入り込むため、細菌などの病原体が取り込まれやすくなります。
また、口の中に潤いを与えて殺菌する作用をもつ唾液も乾いてしまうため、口臭や虫歯・歯周病菌が繁殖する原因にもなります。鼻呼吸を習慣化するだけでも、口内環境や全身の健康が維持しやすくなるのです。
口呼吸になってしまう原因
口呼吸の多くは、顔・あご周りの骨格や鼻の通り(形状)が関わっているとされています。生まれもっての骨格構造が関わっているケースのほかにも、子どもから大人になるにつれて顔の構造が変わっていき、その過程で鼻呼吸のくせがつきにくくなって口呼吸になっている方も多くみられます。
また、歯並びや悪習癖によっても口呼吸になりやすくなります。
口呼吸による歯や健康への影響
口呼吸では、歯や健康にどのような影響が考えられるのでしょうか。虫歯や歯周病・口臭・歯の着色・顔のたるみについてそれぞれ詳しく紹介します。
虫歯や歯周病の悪化
口呼吸は、乾燥した空気を直接口の中に取り込むため、唾液が分泌されてもすぐに乾燥してしまい、虫歯や歯周病を引き起こす菌が停滞しやすくなります。
また、唾液に含まれる成分は、歯の再石灰化を促す作用があるため、唾液で湿っていれば虫歯になりにくくなりますが、乾燥していることで虫歯予防効果も弱まります。 すでに虫歯や歯周病にかかっている方の場合、口の中が乾燥することでさらに菌が患部にとどまりやすくなり悪化しやすくなります。
乾燥対策やこまめなオーラルケアが必要です。しかし、根本的解決のためには鼻呼吸に変えていくことをおすすめします。
口臭
唾液は口の中に残っている食べかす、外から入った異物、雑菌や細菌などを洗い流す役割と細菌の増殖を防ぐ抗菌作用という役割があります。
しかし口呼吸を行うと乾燥状態に陥ってしまうため、異物や細菌がとどまって増殖してしまい、口臭の原因を引き起こします。
歯の着色
「ステイン」と呼ばれる歯の着色汚れは、食べものや飲みものに含まれる濃い色素が、歯のタンパク質と結びついて蓄積します。
唾液にはこの色素も洗い流す作用があるため、口呼吸が習慣化すると唾液による洗浄力が不足し、その結果歯や歯茎が着色しやすくなります。
顔のたるみ
口呼吸は、物理的に口が開いた状態で呼吸を行います。そのため、舌の位置が通常よりも下におちてきてしまい、舌に関する顔やあごの周りの筋肉が衰えて、フェイスラインや口まわりがたるみやすくなります。鼻呼吸に支障が出ている場合は歯並びやその他の問題に対処し、舌の正しい位置を確認しながら、口呼吸を正していくことが大切です。
その他
その他にも、唾液には消化を助け胃の負担を軽減したり、味を感じやすくする、粘膜を保湿し守ってくれる役割もあります。口呼吸により唾液が乾燥してしまうと全身の健康にも影響を及ぼすため鼻呼吸を意識することが大切です。
意識的に鼻呼吸を習慣づけよう
いかがでしたか?鼻呼吸は外からの乾いた空気を加湿して肺に送り込むだけではなく、虫歯などの歯周病菌の滞在を防ぎ、口内環境を衛生的に保つ役割も果たしています。 ノア歯科クリニック中目黒では、お口から全身への健康を考え、一般歯科から審美歯科までに対応しています。お口の中のお悩みはどのようなことでもお気軽にご相談ください。
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