一本の歯の重要性を考える！｜ニュース

一本の歯の重要性を考える！

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こんにちは、ノア歯科クリニック中目黒の坂田です。

歯を残すことの重要性につてお話させていただきます。

下記の写真をご覧ください。この歯を救うためにまず必要なことは・・・

下記の写真の矢印が記してある、金属片(約1ｍｍ)を歯の中から取り出すことです。

これが、この歯を救うためには必須の条件でした。

写真を見て頂くと、歯の中には真っ白に映った金属の破片(レントゲンでは金属は白くうつります。)があります。

そのまま根っこの先端をご覧になって頂くと、少し黒ずんで見えるのがお分かり頂けますか？(赤く囲んでます)

なんと！この黒ずんだ場所には膿が溜まっているのです。

この方はご自身で気付いてはおりませんでしたが、何年も腐った歯が歯ぐきに刺さっている状況が続き、徐々に膿が溜まってきているのです。

実はご自身の歯自体がニキビの芯になっているのです。

ここでは割愛しますが、これが非常に厄介者で、

「歯から始まる全身の病気」の引き金になるのです。

何はともあれ、この歯を治療するためには金属の破片を取り除くことが急務でした。

しかし、あまりにも小さい破片ですし、歯の中は非常に暗い洞窟になっているため、金属を取り出す際に、残された歯に負担をかけすぎると、歯が割れてしまったり、横穴があいてしまい、保存不可能(歯を抜くこと)になってしまうのです。

ここで登場するのが、マイクロスコープ(顕微鏡)です。

約２０倍の拡大した映像を確認しながら治療ができるため、非常に細かい確認ができ、作業もスムーズにできるのです。

恐らくマイクロスコープを用いなければ、無事に破片を取り除くことができなかったでしょう。

患者さんはもちろん、私が一番ホッとしております。

取り出した金属片がこちら。

しかし、本題はこれから、、。

歯に残された金属片を取り除くことは、これから行う根っこの治療を開始するためのステップ1なのです。

また次回、根管治療(根っこの治療、神経の治療)について解説していきますね。